今月号は、本年春のダイヤ改正にスポットを当て特集といたしました。大きな特徴としては、コロナ禍の中、テレワークや時差出勤などの取組みが定着し、輸送実態が大きく変化いたしました。今までのダイヤ改正と言えば、混雑緩和を目的とした列車増発や遅延防止対策といったサービスの向上を主としたものでしたが、昨年、本年の改正は混雑の平準化及び生産性の向上に重きを置いた改正へと大きな変化が見て取れます。今後も少子高齢化が進み、生産年齢人口の減少やテレワークなど、ライフスタイルももっと多様になることと思われます。これからのダイヤ改正に求められることは、相互直通運転等による更なる広域ネットワーク充実や、輸送需要に見合ったダイヤをスピード感をもって対応することが重要なことではないかと感じました。今回はそのような点を考慮した各社の取組みをご披露いただいておりますので、今後の参考にしていただければ幸いです。